借入をするなら消費者金融より、金利の低い銀行カードローンの利用を希望する方が多いでしょう。さらに銀行カードローンの中でもメガバンクなら、借入時に不安になりにくいですね。
今回はそういったカードローンである、「バンクイック」について紹介します。バンクイックは、メガバンクである三菱UFJ銀行が提供するカードローンです。
まずバンクイックの基本情報や申し込み・審査について説明し、その魅力や利用上の注意点を見ていきます。
目次
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の基本情報
借入条件
金利(年率) | 最大の契約額 | WEB完結取引 |
1.8%~14.6% | 500万円 | 不可 |
上限金利は年率14.6%で、銀行カードローンの中では平均的な水準の金利です。またバンクイックでは三菱UFJ銀行の口座を持っていない人でも、申し込み・借入が可能です。
三菱UFJ銀行の口座を持ってなくても利用できますが、持っていれば申し込み時の手間が少なくなります。
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申込条件
バンクイックの申し込みでは、以下の4つの条件を満たす必要があります。
バンクイックの申し込み条件 |
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安定収入があれば、パートやアルバイトでも申し込みが出来ます。ここで言う安定収入の目安は、「週3日以上働いていること」です。
他の銀行カードローンでは学生を不可とする会社もありますが、バンクイックは安定収入があれば学生でも利用可です。さらにバンクイックでは65歳未満なら、収入が年金しかない人でも申し込みが出来ます。
収入が年金のみでも借入できるカードローンは、他行ではあまり見かけません。
<関連記事>:銀行カードローンのデメリット(危険性)とは?
適用金利
利用限度額(契約額) | 借入利率(金利・年率) |
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500万円以下400万円超 | 1.8~6.1% |
400万円以下300万円超 | 6.1~7.6% |
300万円以下200万円超 | 7.6%~10.6% |
200万円以下100万円超 | 10.6%~13.6% |
100万円以下10万円以上 | 13.6%~14.6% |
上の表は、バンクイックの契約額と適用金利の関係を示しています。表から分かる通り、契約額(借入枠)が大きいほど、適用金利が低くなる傾向にあります 。
<関連記事>:カードローン金利の仕組みを解説!
なお、この表を見て低い金利にするために、契約額を高くしようと考える方もいるかもしれません。ですが初回契約では100万円以下の契約額になるケースが多く、上限金利である年率14.6%が適用されやすいです。
とはいえ、その後の取引に問題なければ、増枠審査に通過後に契約額が引き上げて、適用金利を下げられる場合もあります。
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バンクイックの申し込み方法や必要書類
申し込み方法
バンクイックの申し込み方法として、以下の4点があります。
バンクイックの申し込み方法 |
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この中で一番のオススメは、Webからの申し込みです。WEBとスマホアプリでは、24時間申し込みを受け付けていますが、スマホアプリだとダウンロードの手間があります。
ネットで申し込むのが不安な方は、銀行の支店内に設置されたテレビ窓口(土日祝日対応)で申し込む方法もあります。テレビ窓口ならオペレーターと話しながら申し込みができますが、審査の間はその場で待ってる必要があるため、あまりオススメできません。
電話での申し込みでは郵送の手続きが必須なので、借入までに時間が掛かります。なお、どの方法で申込んでも契約完了後にはテレビ窓口か郵送で、借入時に使うローンカードを受け取る必要があります。
テレビ窓口(以下の写真)での手続きでは運転免許証が必須なので、忘れずに持参して下さい。
<関連記事>:カードローンは免許証なしでも借りられる?
必要書類1.本人確認書類
バンクイックでは申し込み時に、本人確認書類が必要です。本人確認書類としては、現住所の記載がある以下のいずれか2点を提出して下さい。
バンクイックの申し込みで必要な本人確認書類 |
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提出方法としては、WEB・郵送・FAXがあります。
上で述べた書類がない場合は、以下の書類のいずれか1点~2点を提出します。
本人確認書類がない場合に必要な書類 |
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提出書類は申し込み者の状況によって異なるので、気になる方は申し込み時に担当者に電話で確認して下さい(またバンクイックのHPでも確認できます)。なお契約完了後にテレビ窓口でローンカードを受け取る場合、運転免許証が必要になります。
必要書類2.収入証明書類(50万円を超える借入希望の場合)
借入希望額が50万円を上回る方は、収入証明書の提出も必要です。WEB・郵送・FAXのどれかの方法で、以下のいずれか1点を提出して下さい。
バンクイックで必要な収入証明書類 |
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当然ですが、最新(過去6か月以内)の書類を用意して下さい。
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バンクイックの借入までの流れや審査・在籍確認について
ここまでバンクイックの基本情報や、申込方法を見てきました。次ではバンクイックの申し込みから借入までの流れや、審査・在籍確認について説明します。
申し込みから借入までの流れ
先ほども説明した通り、申し込み方法の中ではWebからの申し込みが一番便利です。以下ではWEBで申し込み、テレビ窓口で契約する場合の、申し込みから借入までの流れを解説します。
バンクイックの申し込みから借入までの流れ |
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申し込み時に三菱UFJ銀行の口座があれば、申し込み画面での入力項目が少なくて済みます。ただし口座があっても名前や住所に変更がある、または外国国籍を持つ方は、口座無しを選択して申し込む必要があります。
必要書類はネット上にアップロードして提出するので、余計な手間が掛かりません。審査内容や在籍確認については、後ほど解説します。
申し込みから審査結果が分かるまで、早くても翌営業日となります。審査通過後に、その日の内にテレビ窓口でローンカードを受け取れば、当日中に借入できます。
テレビ窓口での手続き完了後にローンカードを受け取れば、(コンビニなど)提携ATMで借入できます。
<外部の関連サイト>:テレビ窓口 | 三菱UFJ銀行
バンクイックの審査方法
バンクイックで借入するためには、バンクイックとその保証会社アコムの審査に通る必要があります。バンクイックの審査は(1)仮審査(コンピューターによる評価)、(2)本審査(担当者による評価、「在籍確認」)の順で行われます。
仮審査ではコンピューターによって借入希望者の情報に点数がつけられ(=スコアリング評価)、この点数で返済能力が判断されます。この時点で基準より下回った点数となった場合や、過去5年以内に事故情報があると審査に落ちます。
本審査では審査担当者が申込者の情報を再度確認し、さらに虚偽申告がないかも確かめます。なおカードローンの審査では、借入希望者の信用情報を信用情報機関で確認されます。
この信用情報で、他社借入に関する一切の情報が記録されています。もし申し込み時に他社借入でウソをついても、信用情報を確認されれば一発でウソがバレます。
保証会社のアコムでも、同様の審査が行われています。ただしアコムの審査で落ちたことがある人や、過去にアコムの取引で返済遅れが多かった人は審査に落ちやすいでしょう。
バンクイックで借入するには、上で述べたバンクイックとアコムの審査に加え、以下で述べる「在籍確認」をクリアする必要があります。
<関連記事>:カードローンの審査の流れと審査基準
在籍確認
申告された情報を確認する方法としては、信用情報に加えて在籍確認があります。在籍確認とは申し込み者本人が申告した勤務先に勤めているかを、審査担当者が電話して確認する手続きのことです。
この電話で担当者は個人名か銀行名(バンクイックなら三菱UFJ銀行)を名乗るため、会社にカードローンがバレる心配は要りません。「~さん(借入希望者の名前)はいらっしゃいますか?」と審査担当者が電話口で尋ねるので、電話に出た方が「今、代わります」と言って借入希望者に代われば、これで在籍確認は完了です。
電話に出られない場合は、電話に出た方が「~(借入希望者の名前)は席を外しております」と答えれば、これでも在籍確認は完了となります。要するに、借入希望者が会社に在籍していることが確認できれば良い訳です。
逆に虚偽申告などで確認が取れないと、審査に落ちます。
<関連記事>:消費者金融・カードローンの在籍確認って怖い?
毎年、審査がある(「途上与信」)
上で述べた契約時の審査に加えて、1年ごとに毎年審査があります(これを「途上与信」と呼びます)。実はバンクイックの契約は1年ごとの更新となっており、契約更新時に審査が行われます。
この審査に通らなければ、契約は打ち切りとなります。審査では事故情報やバンクイックでの返済状況、他社での借入状況をチェックされます。これらに問題があると契約は打ち切りとなり、バンクイックを利用出来なくなります。
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バンクイックの借入・返済方法は?
借入方法
バンクイックでは以下の2つの方法で、借入が可能です。
・バンクイックカードを使って提携ATMから引き出し
・WEB・電話から依頼して三菱UFJ銀行口座に振り込み
「バンクイックカード」とは三菱UFJ銀行が提供するローンカードのことで、ATMでの借入ではこれを使います。提携ATM(三菱UFJ銀行か、コンビニのATM)の引き出しでは、1千円単位からの借入が可能です。
一方で振り込みによる借入は、三菱UFJの銀行口座を持っている人に限ります。WEB上から振り込む場合、ローンカードに記入された口座番号を使って、会員ページから振り込み依頼をします。
なお当日の振り込みを希望する場合は、その日0時から14時の間に振り込み依頼の申し込みが必要です。
返済期日について
バンクイックでは「35日ごとに返済」か「毎月指定日までに返済」のいずれか1つの方式を選んで、返済期日を決定します。「35日ごとの返済」とは初回借入では翌日から35日以内に返済し、2回目以降の借入では直近返済日の翌日から35日以内に返済する方式のことです。
「毎月指定日までの返済」では1か月の中で好きな指定日(たとえば毎月25日など)を決めて、その日までに返済する方法で指定日の14日前から返済可能です。ただし返済期日が土日祝日になった場合は、翌営業日(平日)までに返済が必要です。
返済方法
バンクイックでは以下の3点の方法から、返済が可能です。
バンクイックの返済方法 |
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注意して欲しいのは口座を持っていないと、提携ATMからの返済しか出来ない点です。一方で口座を持っている人は提携ATMからの返済はもちろん、口座振替と三菱UFJ銀行ダイレクトから振り込みでの返済も可能です。
口座振替を希望する場合は郵送で申し込みをして、1週間ほどで振替登録が完了します。なお口座振替だと返済期日の19時までに、返済金額を超える口座残高が残ってる必要があります。
インターネットバンキングの三菱UFJダイレクトを使っている人は、WEB上から振り込んで返済できます。
<関連記事>:カードローン返済の上手なコツは?
繰り上げ返済と一括返済について
バンクイックでの「繰り上げ返済」・一括返済の方法について、それぞれ説明します。
<繰り上げ返済>
繰り上げ返済とは月々の最低返済額に上乗せして返済する方法で、上乗せ分は元金返済に充てられるため、将来払うはずの利息を減らして返済負担を軽減できます。バンクイックで繰り上げ返済をする時には、月々の最低返済額を超える金額を入金して下さい。
なお返済総額を超える入金は出来ないので、返済前に残高を必ず確認しましょう。
<一括返済>
一括返済とは文字通り、借入額の全てを一括で返済する方法で、将来払うはずだった利息をゼロにできるため返済負担を大幅に減らせます。一括返済をする希望する場合は残高を確認して、その分を提携ATMかネットで振り込んでください。
残高は会員ページまたは、専用ダイヤル(第二リテールアカウント支店)で確認が出来ます。
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バンクイックの魅力・メリットについて
ここまでバンクイックの借入・返済方法について、見てきました。以下ではバンクイックの魅力や、メリットを紹介します。
口座無しで借入が出来る
口座なしで申し込み・借入が出来る銀行カードローンは、少数派です。
銀行カードローン | 金利(年率) | 口座の必要 |
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三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% | なし |
三菱UFJ銀行 バンクイック | 1.8%~14.6% | なし |
みずほ銀行カードローン | 2.0%~14.0% | あり |
千葉銀行カードローン | 1.7%~14.8% | あり |
横浜銀行カードローン | 1.5%~14.6% | あり |
上の表は大手銀行カードローンで、その銀行の口座が必要か示しています。特に地方銀行のカードローンでは、口座を必須とするケースが多いです。
一方のバンクイックでは、口座が無くても申し込み・借り入れが出来ます。口座がない状態で申し込むと借入・返済の方法が限られますが、口座開設の手間が省けます。
借入のことが周囲にバレにくい
バンクイックのメリットとして、借入のことが周囲にバレにくい点が挙げられます。バンクイックではネット上、またはテレビ窓口から申し込んで、ローンカードをテレビ窓口で受け取れば家に書類などが届きません。
またテレビ窓口は三菱UFJ銀行の支店内にあり、中では口座開設や住所変更など各種の手続きが可能です。テレビ窓口に入る姿を人に見られても、カードローンの手続きと思われる心配もありません。
収入が年金のみでも申し込み出来る
収入源が年金しかなくても申し込みが出来る点も、バンクイックの魅力として挙げられます。収入が年金のみでも、申し込み可能な銀行カードローンや消費者金融は少ないです。
とはいえバンクイックに申し込み可能なのは、満20歳以上65歳未満としています。65歳未満で年金収入のみで生活してる人は、それほど多くないと思われるため、対象となる方は少ないでしょう。
<関連記事>:高齢者(60代・70代)でも利用できるカードローンは?
口座無しでもネット上で、借入残高を確認できる
銀行カードローンでは口座を持っていないと、借入残高が確認できないのが一般的です。他行では残高確認をするために、借入先に電話をしたり提携ATMに行ったりする必要があります。
ですがバンクイックなら口座を持っていなくても、会員ページから借入残高の確認が出来ます。手元で手軽に残高が確認できれば、知らないうちに借り過ぎてしまわないので安心です。
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バンクイックのデメリット、利用上の注意点は?
即日融資が出来ない
2018年から銀行カードローンは、即日融資に対応していません。というのも銀行カードローンでは審査の一環として申し込み者の反社チェック(反社会勢力でないかのチェック)を、2018年から行うようになったためです。
反社チェックは、申し込み者の情報を警察庁のデータベースに照会するのですが、この回答が最短でも翌営業日となります。バンクイックでも事情は同じで、借入できるのは最短でも申し込み日の翌営業日です。
<関連記事>:プロミスの申込・即日融資の方法を紹介します
運転免許証がないと、テレビ窓口でローンカードを受け取れない
上でも述べた通りバンクイックでは、ローンカードの受け取りをテレビ窓口で済ませれば、その日の内に借入が出来ます。とはいえテレビ窓口でカードを受け取る場合には、運転免許証が必須です。
運転免許証がない人は郵送でローンカードを待つ必要があり、申し込みから借入までに1週間ほど掛かります。
テレビ窓口の受付時間に注意
テレビ窓口の営業時間は、平日は9時から20時、土曜日・祝日は10時から18時、日曜は10時から17時までとなっています。この営業時間内で、手続きを行う必要があります。
なるべく急ぎで借りたい方は、前もってテレビ窓口(三菱UFJ銀行のお近くの支店)の場所を調べておき、審査通過後にすぐに移動しましょう。
WEB完結取引に対応していない
「WEB完結取引」とはWEB上の手続きだけで、申し込みから借入までの取引を出来るという意味です。バンクイックの場合、契約までの手続きはWEB上で出来ますが、ローンカードをテレビ窓口か郵送で受け取る必要があり、完全なWEB完結取引ではありません。
三井住友銀行カードローンなどの他銀行なら、口座を持っていればWEB完結で取引できる会社もあります。
利用期間が一年なので、毎年審査がある
先ほども述べた通りバンクイックの契約期間は1年で、途上与信と呼ばれる審査が毎年あります。審査に通れば契約は自動更新されますが、審査に落ちると新規の借入は出来なくなります。
返済遅れなどを複数回すると信用力がないと見なされ、毎年の審査に落ちる可能性は高いです。返済はなるべく返済期日までにして、借り過ぎを防ぐためにも計画的な返済を心がけましょう。
<関連記事>:途上与信とは?審査の仕組みを解説します
口座がないと、借入・返済方法が限られる
バンクイックでは口座がない状態で申し込むと、提携ATMからの借入・返済しか出来ません。そのため借入・返済の都度に提携ATMに行く必要があり、かなり不便です。
口座がなくても申し込めますが、それによるデメリットは大きいです。
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以上、三菱UFJ銀行カードローンのバンクイックの審査・在籍確認について紹介しました。上では取り上げませんでしたが、国内No.1の三菱UFJ銀行が扱うカードローンだけあって、バンクイックのブランド力は国内トップクラスです。
三菱UFJ銀行の口座を持たなくても利用可能など、銀行カードローンの割に申し込み条件は厳しくありません。また口座を持っていれば、いくつもの借入・返済方法が可能になります。
デメリットもあるとはいえ、銀行カードローンでの借入を検討してるなら是非オススメしたいカードローンです。
この記事のまとめ |
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