消費者金融でお金を借りるデメリットとは?

急にお金が必要になった時、便利なのが消費者金融です。ですが、どちらかというとマイナスイメージを持っている人もいます。

実際、過去(30-40年前)には一部の会社が荒っぽい取り立てをしていたのは事実です。

また消費者金融の会社は大っぴらに話しませんが、それなりのデメリットもあります。今回は消費者金融でお金を借りるデメリットについて、見ていきます


消費者金融を利用するデメリットとは?

デメリット1. 銀行カードローンと比べて高金利

消費者金融を利用するデメリットは

消費者金融の上限金利は年率18%が相場なのに対し、銀行カードローンの上限金利は年率15%が相場です。金利差は3%ですが、借入金額によって利息はそれなりに違ってきます。

消費者金融と銀行カードローンの1か月分の利息を、比較してみましょう。

<銀行カードローン>
10万円(元金)×15%(実質年率)÷ 365(年間日数)×30(借入日数)=1,232円


<消費者金融>
10万円(元金)×18%(実質年率)÷ 365(年間日数)×30(借入日数)=1,479円


上記は10万円を30日間借入した場合の、発生する利息です。消費者金融は銀行カードローンに較べて、200円ほど多く利息が発生しています。

もちろん元金が大きくなれば、利息の差も大きくなります。消費者金融は(100万円以上といった)大きい金額の借入には、向いていません。

<関連記事>:お金を借りるならどっち?消費者金融 vs 銀行カードローン

ただし消費者金融は即日融資が可能なので(銀行カードローンは不可)、一時的な利用なら全然アリだと言えます

2.マイナスのイメージがある

消費者金融にはマイナスのイメージがある

消費者金融での借入に対して、良いイメージを持ってない方が一定数います。借入手段としては、銀行やクレジットカード会社などもありますが、消費者金融の印象はそれらに較べても悪いです。

全国銀行協会が公表しているアンケート調査では、消費者金融の借入について、83.9%の人が「必要があっても利用しない」と回答しています。銀行カードローンの場合は53.2%ですから、いかに消費者金融のイメージが良くないか分かるかと思います。

<外部の関連サイト>:銀行カードローンに関する消費者意識調査に関する報告|全国銀行協会

消費者金融に対するマイナスイメージは、高金利貸しや暴力的な取り立てのような、過去の悪い印象を払拭できていないことが要因の一つだと思われます。

<関連記事>:武富士はその後どうなった?栄光から転落・倒産・現在まで

3.借入は年収の1/3まで

消費者金融は、「総量規制」の対象です。総量規制とは、貸金業者による貸付の合計は、借主の年収の3分の1を超えてはならないというルールです

たとえば年収450万円の方が、消費者金融A社とB社から70万円と30万円を借りているとします。この方が消費者金融C社に新たに借入を申し込んでも、借入できる金額は最大でも50万円となります。

<外部の関連サイト>:お借入は年収の1/3まで | 日本貸金業協会

一方の銀行カードローンは総量規制の対象でないため、上で挙げた年収による借入制限はありません。ただし銀行カードローンの審査は、消費者金融に較べて厳しめです。

加えて最近はカードローンの融資額を、総量規制と同等レベルである年収の1/3まで抑えている銀行も多いです。

<関連記事>:総量規制とは?その例外とは?

総量規制を面倒くさく思う人もいるかもしれませんが、多重債務に陥らないように借主を守る目的があります



消費者金融って、やっぱり怖いの?

消費者金融って、やっぱり怖いの?

世間的に消費者金融に対する、マイナスイメージが強いのは事実です。では実際のところ、消費者金融は怖いサービスなのでしょうか?

世間の1割弱の人が利用

世間では怖いと思われている消費者金融ですが、実際は約1割の人が利用しています。先の全銀協のアンケート調査では大半の人が使いたくないと答えていましたが、意外に多くの人が消費者金融を利用していることが分かります。

みんな、「消費者金融で借りている」と大っぴらに言わないだけで、意外と内緒で借りているんですね。消費者金融のイメージが少しでも改善されれば、その分利用者の数が増えていくかもしれません。

<関連記事>:家族や会社にバレないキャッシング!オススメのカードローンを解説

幸いなことに消費者金融は内緒で借入する方法が充実しているので、家族や同僚に内緒で借りるのは難しくありません

貸金業法の改正により、貸出金利の引き下げ

以前は消費者金融を取り締まる法律が不十分で、高金利での貸付や強引な取り立てが見逃される場面も多々ありました。ですが2006年の貸金業法の改正を機に、消費者金融(をはじめとする貸金業者)に対する規制が格段に厳しくなりました

まず出資法の上限金利が20%に引き下げられたことで、グレーゾーン金利と言われた高金利(年率29.2%)での貸付は禁じられました。この出資法に違反した場合、貸金業者は刑事罰を受けます。

また「利息制限法」と呼ばれる、金利を規制する別の法律に違反した場合、貸金業者は行政処分を受けることになりました。こうした一連の金利規制により、消費者金融の金利は上限でも年率18%まで引き下げられました。

<関連記事>:利息制限法とは?上限金利など分かりやすく解説

借入制限により多重債務を防止

先ほど消費者金融のデメリットとして、(総量規制により)年収の1/3を超える借入ができない点を挙げました。一見すると消費者金融の使い勝手が良くないように見えますが、この総量規制も貸金業法の改正に伴い導入されたのです。

それまで年収による借入制限がなかったため、必要以上にキャッシングしてしまい、多重債務者に陥る人が多数いました。ですが総量規制が導入されたことで過度な借入ができなくなり、多重債務者の数はピークから1/10まで減りました

総量規制は消費者金融のデメリットであると同時に、利用者を守る規制であるのです。

現在では「貸付自粛制度」と呼ばれる制度も存在し、事前に登録しておけば新規の借入ができなくなります

取り立てに対する、取り締まりが強化された

さらに貸金業法の改正により、貸金業者による取り立ての規制も厳しくなりました

取り立てで禁止されている行為
  • 借主の自宅に多人数で押しかける
  • 正当な理由なく、午後9時から午前8時までの間に借主に電話したり自宅を訪問したりする
  • 借金のことを借主の周囲の人に知らせるようにする
  • 他(人や金融業者)からの借入れで返済するよう強要する
  • 裁判所、もしくは弁護士などの専門家から「借主が債務整理をする」という通知を受け取ったのにもかかわらず取り立てを続ける
  • 大声をあげたり、乱暴な言葉を使う
  • 暴力的な態度をとる
  • 正当な理由なく、借主の勤務先を訪問したり、勤務先に・電話をかけたりする
  • 法律上、支払義務のない人(借主の家族など)に対して「代わりに返済するよう」要求する


<外部の関連サイト>:貸金業法第21条「取立行為の規制」

具体的には、上で挙げたような行為が禁止となり、違反した業者は行政処分(場合によっては営業停止処分)を受けます。「消費者金融で返済に遅れると怖い取り立てを受ける」と勘違いしてる人がいまだにいますが、完全に間違いです。

<関連記事>:消費者金融の取り立ては怖い?督促の流れと対処法

消費者金融は今や安全なサービス

このような貸金業法の改正などにより消費者金融は厳しく規制を受けることになり、利用者への法律の保護がより強くなりました。一言で言えば、消費者金融は今や完全に安心できるサービスとなりました

いまだに負のイメージが根強く残っているのは事実ですし、借入制限があるとはいえ、限度額ギリギリまで借りれば返済は苦しくなります。それでも「消費者金融が怖い」というイメージは、完全に過去のものとなりました。

<関連記事>:貸金業法とは?分かりやすく解説!

返済が遅れたら(合法な)取り立ては受ける

消費者金融は以前よりも安全になったとはいえ、返済遅れに対する合法的な取り立てはあります。法律で禁じられているため、先に挙げた強引な取り立てはありません。

ですが返済遅れが続くと1日1~3回は携帯に(日中)電話が入り、それでも返済しないと督促状が自宅に届くことになります。それでも返済しないでいると、最終的には法的手続きを通じて給与の1/4を差し押さえられるケースもあります。

強引な取り立てがNGになったからといっても、返済に対する催促・督促はあるので、その点はご注意ください。

なお返済が遅れそうな時は、事前に消費者金融に相談してみましょう。返済計画の見直しなどに応じてくれるケースが多いです。

<関連記事>:消費者金融で返せない!返済遅れの場合どうなるの?

返済する意思があることを消費者金融にしっかり伝えましょう。印象が悪いとその後の督促が厳しくなる可能性があります

事故情報に登録されると新規の借入が不可に

消費者金融に限らず銀行カードローンやクレジットカードでもそうですが、借入で2-3か月以上返済が遅れると、「延滞」として信用情報機関に事故情報が登録されます事故情報が登録されると、最低5年は新規の借入が一切できなくなります

住宅ローンも組めませんし、新しいクレジットカードも作成できません。消費者金融そのものは適切に利用すれば安全なサービスですが、お金を借りることには責任が伴うことは押さえておくべきです。

<関連記事>:金融事故情報(ブラックリスト)とは?



こんな人は注意!消費者金融の利用を特に気を付けるべき人は?

専業主婦・単発バイトの人は利用できない

安定収入のない人は、消費者金融で借入できません正社員である必要はありませんが、バイト(パート)・派遣でも週3日以上の仕事をしているのが望ましいです

そのため、無職や専業主婦・単発バイト・単発派遣の人は消費者金融を利用できません。ただし一部の中小消費者金融では、専業主婦に限って、配偶者と合わせた年収の3分の1以下の借入が認めている会社があります。

また一部の銀行カードローンであれば、専業主婦でも少額なら借入できる可能性があります。

<関連記事>:中小大手の消費者金融、全国35社の金利・即日の一覧表

住宅ローン審査を控えている人

消費者金融での借入がある場合、住宅ローンの審査に影響する可能性があります。特に消費者金融で100万円から200万円の高額借入がある場合は、銀行の審査担当者に良い印象は持たれないでしょう。

消費者金融は、金利が高めで資金使途(お金の使い道)も自由なため、高額借入があると家計の管理が上手くいってないと判断される恐れがあります。同じカードローンなら、銀行カードローンの方がまだマシです。

とはいえ消費者金融の借入があったら絶対に不可、という程ではありません。20-30万円程度の借入なら、そこまで気にする必要はないでしょう。

後ほど説明しますが、住宅ローンの審査通過率を上げたいなら、消費者金融の借入は完済するのがベストです

自制心が弱い人

消費者金融は、ローンカードがあれば全国のコンビニATMで(契約額枠の範囲内で)借入できます。スマホから管理画面にログインすれば、手軽に自分の口座に振り込み入金(=借入)ができます。

非常に便利なサービスのため、利用者にとっては使いやすいですが、ついつい何も考えずに借り過ぎてしまう危険性もあります。借入ができる限度額が大きければ、それだけ無駄に借入してしまうこともあります。

自制心が弱い人は、特に注意が必要です。

<関連記事>:【2020年版】お金を入手するために出来ることを全部紹介!

他の借金の返済に、消費者金融を利用する人

他の借金の返済に充てるために、消費者金融を利用しようと考えている人も注意すべきです。これは多重債務に陥りやすい、典型的なパターンです。

近いうちに返済に行き詰るのは明らかで、借金を増やしたせいで余計に苦しむことになります。返済のためのお金がないなら、新たに借入するのではなく、返済計画の見直しや債務整理を検討すべきです。

<関連記事>:多重債務者とは?借金解決の方法は?

目先の返済を優先するあまり、多重債務に陥ってしまわないよう注意しましょう



消費者金融のデメリットを防ぐには?

消費者金融では必要最低限の借り入れのみ!

必要最低限の借入のみ!

消費者金融での借入は手軽なので、感覚がマヒしやすく必要以上に引き出してしまう人が時々います。ですので、「必要最低限のお金しか使わない!」という意識を強く持つことが絶対です。

上でも書いた通り、現在は総量規制により年収の1/3を超える借入ができません。ですが逆の言い方をすれば、(審査に通れば)年収の1/3ギリギリまで借入可能ということです。

年収の1/3の借入なら、浪費をせずに給与の一部をコツコツ返済にあてれば、返せない額ではありません。ですが急にリストラにでも合ったり、大病・大ケガをしてお金が必要になったら、途端に返済に行き詰ることになります。

場合によっては、他の消費者金融からお金を借りて返済するという、多重債務になりかねません。たとえ借入余力があっても、実際にキャッシングする金額は必要最低限の額に留めましょう。

<関連記事>:30万・50万円のお金を借りたら利息はいくら?

お金が必要な時は公的な融資制度など、他の手段が使えないか調べてみましょう

返済遅れは絶対にNG

消費者金融の利用にあたって、返済遅れは絶対にNGです。返済が遅れる一日ごとに、遅延損害金が発生します

大手の消費者金融では、遅延損害金の金利は年率20%に定められています。これだけの金利分が通常の利息とは別に発生するため、相当な返済負担になります。

「少しの遅れなら大丈夫」と甘く見ていると、後で痛い目に会います。さらに返済遅れが2-3ヶ月になると「延滞」となり、事故情報扱いとなるのは先に説明した通りです。

新規借入が5年間できなくなり、生活面で何かと不便を強いられることになります。返済に遅れないためには、毎月どのくらいなら無理なく返済できるか、自分の返済能力を把握しておくことが大事です。

<関連記事>:遅延損害金とは?分かりやすく解説!

住宅ローンの申し込み前には完済しよう

もし近い将来、住宅ローンの申込みを検討されているのであれば、消費者金融の利用は避けた方が良いでしょう。必要があって利用する場合には、住宅ローンの申込み前までに完済するのが理想的です。

延滞と同じく消費者金融での借入情報(信用情報)を、銀行は信用情報機関を通じて閲覧ができます。上で見たように、少額の借入なら審査に影響しないと思われますが、可能なら消費者金融のカードローン枠は完済・解約しておく方が安全です。

完済が難しい場合は、せめて住宅ローンの申し込みの前に、出来る限り借入を減らすと良いでしょう。

同時に銀行カードローンやクレジットカードの借入も、可能な限り返済しておきましょう



ここまで、消費者金融のデメリットについて見てきました。借りすぎてしまうなどのデメリットは、自分の意識次第でなんとか補えるものです。

利用する際は、ここで紹介した注意点を忘れないようにしてください。

 【元銀行員が教える】消費者金融ランキング!


この記事のまとめ
  • 消費者金融のデメリットは、金利が高い・住宅ローンへの悪影響・世間のマイナスイメージなど
  • マイナスイメージが強いものの、世間の約1割は実際に利用している模様
  • 貸金業法の改正によって、消費者金融の安全性は格段に高まった
  • 専業主婦や単発バイトの人は消費者金融を利用できない
  • 消費者金融の借入は必要最低限に留めること



もぐお

この記事の執筆者: もぐお

元銀行員で、このサイトの責任者です。難しい金融の情報を分かりやすくお伝えできるよう、頑張ります!
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早稲田大学 政治経済学部 卒業
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