「派遣社員はカードローンの審査に通りにくい」というイメージを持っている人も多いでしょう。
ですが本当に派遣社員だと、消費者金融で借入するのが難しいのでしょうか?
今回は派遣社員の借入や、在籍確認の対策について詳しく解説します。
目次
派遣社員でも、消費者金融でお金を借りるのは可能?
派遣社員のカードローン利用者はどれくらい?
カードローン利用者の中で、派遣社員の割合はどれくらいでしょうか?
下の図は、キャッシングをした経験がある人のうち、派遣社員・契約社員の割合を表したグラフです。
<出典>:貸金業利用者に関する調査・研究-金融庁より作成
上の図から分かるように、3年以内に借入を経験した人のうち、派遣社員・契約社員は8.3%を占めていることが分かります。
一方で会社員は、38.6%と最も高い割合を占めています。
会社員と比べると、派遣社員のカードローン利用者は少ないですが、以下で説明する条件をクリアすれば、派遣社員も借入することは可能です。
<関連記事>:カードローンとは?元銀行員がわかりやすく解説!
派遣社員でも安定収入があれば借入可能!
派遣社員でも安定した収入があれば、借入審査に通る可能性は十分あります。
月に1回以上の収入を得ていて、週3日以上勤務していれば、安定収入があると認定されます。
ただ収入に対して借入希望額が大きすぎる場合は、融資枠が小さくなる可能性があります。
また他社からの借入金額や、借入件数が多いと審査に落ちるケースがあります。
その他にも信用情報機関に事故情報の記録があると、借入は不可なので注意しましょう。
一番のネックは、在籍確認
派遣社員の場合、借入審査における最大のネックは在籍確認でしょう。
在籍確認とは、カードローン会社が申込者の勤務先に電話をかけ、本当にその職場に在籍しているか確認することです。
どのカードローン会社に申し込んでも、在籍確認を避けて通ることは不可能です。
では派遣社員の場合、登録している派遣会社(派遣元)と、実際に働いている派遣先の、どちらに在籍確認の電話が来るのでしょうか?
以下で、詳しく解説していきます。
<関連記事>:消費者金融・カードローンの在籍確認って怖い?
派遣社員がお金を借りる!「在籍確認」をクリアするには?
在籍確認は派遣元?派遣先?
派遣社員の場合、実際に働いているのは派遣先ですが、所属しているのは派遣元企業となります。
そのため在籍確認の電話は、派遣元の会社に掛かってきます。
たとえばプロミスでは、申込画面で「派遣社員の方は派遣元の会社名を入力してください」という表示が出ます。
間違って派遣先の企業を申告しないよう、注意しましょう。
<関連記事>:プロミスの審査・在籍確認はどんな感じ?
派遣元会社に、電話が来ることを伝えておく
派遣社員だと在籍確認の電話は、派遣元企業に掛かってくると説明しましたが、派遣会社の中には、在籍確認に応じないケースもあります。
派遣会社が在籍確認に対応しない理由は、主に以下の2つです。
・登録している社員を全て把握するのが難しい
・個人情報保護の観点から、登録社員の在籍情報をむやみに教えられない
このような理由で在籍確認に対応していない会社もありますが、事前に電話が来ることを伝えておけばスムーズに完了する場合が多いです。
派遣社員の方はカードローンの申し込みをしたら、派遣元の会社に「在籍確認に対応して欲しい」と連絡しましょう。
借金のことを知られたくない場合は、「クレジットカードの新規契約の在籍確認があります」と伝えると良いでしょう。
<関連記事>:消費者金融が会社(職場)に電話をするのはナゼ?
場合によっては、電話連絡を免除してくれることも
派遣元企業に在籍確認の対応を頼んだけれど、対応してもらえないケースも考えられます。
カードローン審査で重要なポイントの一つが、収入と借入のバランスです。
カードローン審査では、勤続年数の長さも、評価ポイントの一つです。
カードローン審査に通過するためには、他社の借入件数や借入金額が少ない方が断然有利です。
では最後に、派遣社員の人にオススメのカードローンを紹介します。
ここまで派遣社員のカードローン利用や、在籍確認の注意点について紹介しました。
また、そもそも派遣元企業に在籍確認の電話をしてほしくない、という方もいるでしょう。
派遣元への電話をどうしても避けたい人は、カードローン申し込み直後に、サポートセンターに電話をして事情を説明してみましょう。
消費者金融でしたら派遣先への在籍確認に切り替えてくれたり、追加で収入証明書を提出することで、電話連絡が免除される可能性があります。
またSMBCモビットのWeb完結申込なら、勤務先への電話連絡なしで借入審査をしてくれます。
Web完結申込の詳しい条件については、
派遣社員がお金を借りるために、注意すべきポイント
派遣社員が借入をする際、在籍確認が重要だと分かりました。
では派遣社員がお金を借りる時に、在籍確認の他に注意しておきたいポイントを解説します。
借入希望額は低めに設定する
収入に対して借入希望額が大きすぎると、借入枠を引き下げられます。
借入希望額を決める際に、参考になる基準の一つは総量規制です。
消費者金融で借入できる金額は、総量規制により年収の1/3までに制限されています。
たとえば年収が150万円の人は、最大でも50万円までしか借りられません。
すでに50万円の借入がある方なら、新規で借入申込をしても審査に落ちます。
総量規制のボーダーラインから逆算して、借入額を決定しましょう。
また銀行カードローンは総量規制の適用外ですが、自主的に年収の1/3程度までに貸付を控える銀行が増えています。
勤続1年以上になってから申し込む
一般的に同じ派遣会社で1年以上働いてから、カードローンを申し込むのが望ましいです。
また派遣社員だと短期間で派遣先が変わることがありますが、申し込みの際は派遣元企業の所属と申告するので、派遣元が同じであれば心配は要りません。
なお勤続年数が1年未満でも審査に通る可能性はありますが、働き始めてから1~2ヶ月の場合は、審査落ちのリスクが高くなります。
急ぎでないなら、カードローンの申し込みは避けた方がよいかもしれません。
他社の借入は減らしておく
もし既に総量規制の制限に近い金額まで借入している場合だと、審査に通るのは厳しいです。
どうしても新規の借入が必要なら、まずは現在の借金を整理しましょう。
借り換えやおまとめローンを活用することで、金利の負担が減るケースもあります。
<関連記事>:消費者金融におまとめローンを活用!NGなこと・審査上の注意点
派遣社員がお金を借りるのに、オススメの消費者金融は?
プロミス
プロミスは自動契約機の台数が全国に1800台超と、業界トップです。
自動契約機はプロミスだけでなく、三井住友銀行の契約機も利用可能となっており便利です。
また初回利用に限り、30日間の無利息サービスを実施しているため、少しでも金利の負担を抑えたい方にピッタリの会社です。
ローンカードを受け取りなしにすれば、自宅への郵便物も発生せず、家にいる時間が不規則な人にとっても利用しやすいカードローンです。
<関連記事>:プロミスの申込・即日融資の方法を紹介します
SMBCモビット
派遣元への在籍確認が不安な人には、SMBCモビットがオススメです。
Web完結申込を選択すれば、カードローン担当者から勤務先に電話を掛かって来ません。
なおWeb完結申込を利用するには、以下の2つの条件を満たす必要があります。
・三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行のいずれかの口座を、口座振替に設定
・社会保険証または組合員保険証を持っている
派遣元企業の社会保険証を持っていない派遣社員の方は、Web完結申込を利用できないので注意しましょう。
<関連記事>:SMBCモビットの金利やキャッシング条件を紹介
派遣社員であっても、安定した収入があれば借入が可能です。
在籍確認が不安な場合は、派遣元企業やカードローン担当者に相談してみましょう。