近年、金利の低さや安心感から、銀行カードローンの人気が高まっています。
テレビCMなどの影響でメガバンクばかりが目立っていますが、地方銀行も負けてはいません。
地方銀行カードローンの中には、メガバンクなみのサービスを実現している商品もあります。
今回は、地方銀行カードローンの特徴や選び方について、詳しく見ていきましょう。
目次
地方銀行カードローンの4つのメリット
地方銀行カードローンには、どんな特徴があるのでしょうか?
まず初めに、地方銀行カードローンを選ぶメリットを紹介します。
1.メガバンクにも負けない!低金利
地方銀行カードローンの一番のメリットは、「金利の低さ」です。
たとえば消費者金融カードローンを利用する場合、金利相場は3%~18%になります。
それに対して、銀行カードローンの相場は2%~15%と低く、利息の負担を減らすことが可能です。
以下の表では、大手銀行カードローンの金利を一覧にまとめました。
メガバンク | 金利(年率) | 借入限度額 |
---|---|---|
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% | 10~800万円 |
三菱UFJ銀行バンクイック | 1.8%~14.6% | 10~500万円 |
みずほ銀行カードローン | 2.0%~14.0% | 10~800万円 |
りそなカードローン | 3.5%~12.475% | 10~800万円 |
地方銀行 | 金利(年率) | 借入限度額 |
横浜銀行カードローン | 年1.9%~14.6% | 10~1000万円 |
千葉銀行カードローン | 1.7%~14.8% | 10~800万円 |
静岡銀行カードローン セレカ | 4.0%~14.5% | 10~500万円 |
東京スター銀行 スターカードローン | 1.8%~14.6% | 10~1000万円 |
北海道銀行カードローン ラピッド | 1.9%~14.95% | 1~800万円 |
常陽銀行カードローン キャッシュピット | 2.5%~14.8% | 1~300万円 |
八十二銀行 はちにのかん太くんカード | 5.5%~14.5% | 1~500万円 |
愛媛銀行 クイックカードローン | 4.4%~14.6% | 10~800万円 |
上の2つの表を見ると、メガバンクと地方銀行のカードローンを比べても、金利に大きな差が無いことが分かります。
また借入限度額についても、最大300万円~1000万円と、メガバンクに引けを取りません。
<関連記事>:銀行カードローンのデメリット・リスクを解説
2.総量規制の対象外
「総量規制」とは、貸金業法に定められた、個人の借り入れを年収によって制限する規制です。
消費者金融カードローンを利用する場合、総量規制の対象となるため、年収の3分の1までしか借り入れできません。
また1つの貸金業者で50万円を超えて借りる場合、または他の貸金業者と合わせて100万円を超えて借りる場合、収入証明書の提出が必要になります。
一方、メガバンクや地方銀行のカードローンは銀行法の対象であり、総量規制の影響を受けません。
そのため銀行カードローンを利用すれば、審査結果によっては、年収の3分の1を超える借り入れも可能です。
とは言え近年、銀行の過剰融資が問題視されていることを受け、銀行カードローンでも自主的に貸し出しを抑えるケースが増えています。
以前に比べて、年収の3分の1を超える借り入れのハードルは、かなり高くなっていると言えるでしょう。
<関連記事>:総量規制対象外カードローンのオススメは?
3.地元に提携ATMが多い
地元に提携ATMが多く設置されていることも、地方銀行カードローンを利用するメリットの一つです。
自宅や勤務先の近くに銀行ATMがあれば、カードローンでの借り入れ・返済がしやすくなります。
一般的にメガバンクの店舗やATMは、東京や大阪といった大都市に集中しています。
ですが地方では、メガバンクよりも地方銀行の方が店舗が多く、ATMも良い立地に設置されている場合が多いです。
住んでいる地域にもよりますが、都市部から離れるほど、メガバンクよりも、地方銀行カードローンの方が利用しやすいと言えるでしょう。
また最近では、地方銀行でも、コンビニATMで利用できるカードローンが増えてきました。
地元から離れても借り入れ・返済ができるようになり、地方銀行カードローンの利便性は、以前よりも大きく向上しています。
<関連記事>:コンビニATMでも借り入れできるカードローンを教えて!
4.地方銀行ならではの個性的なサービス
地方銀行カードローンの中には、個性的なサービスを提供する商品もあります。
たとえば広島銀行や愛媛銀行などでは、公務員や上場企業の社員向けなど、対象者を限定したカードローンが用意されています。
利用条件が厳しい反面、通常のカードローンよりも低い金利でお得に借り入れが可能です。
また一部ではありますが、住宅ローンや預金など、銀行のほかの商品を利用している場合に、カードローンの金利を優遇する地方銀行もあります。
<関連記事>:信託銀行とは?わかりやすく解説します!
地方銀行カードローンを選ぶ上での注意点は?
同じ「地方銀行カードローン」でも、銀行によって特徴や利用条件は異なります。
しかし選択肢が多過ぎて、どのカードローンを選ぶべきか、悩んでしまいますよね。
ここでは、カードローン選びで注意すべきポイントを解説します。
申し込める地域が限定される
消費者金融・銀行ともに、カードローンの基本的な申し込み条件は、「20歳以上であること」と「安定した収入があること」です。
しかし、この2つの条件を満たしていても、地方銀行カードローンに申し込めるとは限りません。
地方銀行カードローンでは、さらに「営業区域内に居住もしくは勤務していること」という条件が加わるケースがほとんどです。
例として地銀の最大手である、横浜銀行の場合を見てみましょう。
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<横浜銀行カードローンの場合>
⇒契約時満20歳以上69歳以下の方
⇒安定した収入のある方、およびその配偶者・次の地域に居住またはお勤めの方
・神奈川県内全地域
・東京都内全地域
・群馬県内の以下の市
(前橋市、高崎市、桐生市)
⇒保証会社(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)の保証が受けられる方
⇒横浜銀行ならびにSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の個人情報の取り扱いに同意される方
横浜銀行カードローンの場合、申し込みには、上記の条件をすべて満たす必要があります。
銀行によって細かな条件は異なりますが、対象エリアに制限がある場合は、エリア内に居住もしくは通勤している人でないと、カードローンを申し込めません。
<関連記事>:信用金庫・信用組合とは?わかりやすく解説します!
申込先の銀行口座が必要
銀行カードローンの多くは、申込時にその銀行の普通預金口座を持っていないと申し込みできません。
口座を持っていない場合は、カードローンと同時に、口座開設を申し込むことになります。
口座開設が完了してからカードローン審査に入るため、余計に1~2週間かかってしまいます。
そのため地方銀行カードローンを利用する場合は、給与受け取りや預金で既に使っている銀行を選ぶのが便利です。
なお愛媛銀行など一部の地方銀行では、口座開設なしでも利用可能なカードローンを取り扱っています。
またメガバンクなら、三井住友銀行カードローンとバンクイックは、口座なしのカードローン利用が可能です。
<関連記事>:口座なしで利用できるカードローンは?
Web完結に対応した地方銀行カードローンは少ない
地方銀行カードローンでは、申し込みや契約のために、来店して手続きを行う必要があるケースが多いです。
地元の支店で手続きするとなると、家族や知人に見られて、借り入れがバレるリスクが高まります。
周囲に内緒でカードローンを利用したい場合は、Web完結申込に対応した銀行を選ぶと良いでしょう。
Web完結を利用することで、申し込みから借り入れまでのすえての手続きを、スマホ上で完了することが出来ます。
ただしWeb完結に対応した地方銀行カードローンは、あまり多くありません。
千葉銀行や静岡銀行など、一部の銀行でしか利用できない点に注意が必要です。
<関連記事>:Web完結(スマホ完結)のカードローン!選ぶならどれ?
即日融資には対応していない
現在、銀行カードローンは即日融資に対応していません。
銀行の場合、審査の一環として、反社チェック(=申込者が反社会的勢力でないことの確認)を行うためです。
銀行カードローンの審査結果の回答は、最短でも翌営業日になります(週末を挟むと翌営業日)。
即日融資を希望する場合は、消費者金融を選びましょう。
<関連記事>:即日融資ランキングを解説!どのカードローンが選べばよい?
おすすめの地方銀行カードローンは?
ここまで、地方銀行カードローンを選ぶ上でのポイントを解説しました。
最後に、上の内容を踏まえて、オススメの地方銀行カードローンを紹介します。
横浜銀行カードローン
横浜銀行カードローンは、借入限度額が最大1000万円と、銀行カードローンの中でも高めに設定されています。
金利も低く、大きな金額の借り入れに強いのが特徴です。
また申込時点では、横浜銀行の口座を持っていなくても問題ありません。
カードローンの契約までに、横浜銀行の普通預金口座を開設しましょう。
なお対象エリアが神奈川・東京などの一部地域に限定されている点には、注意が必要です。
横浜銀行カードローンを初めて利用するなら
千葉銀行 ちばぎんカードローン
ちばぎんカードローンは、Web完結に対応した、数少ない地方銀行カードローンの一つです。
スマホ上で手続きできるので、「忙しくて銀行に行けない」という人でも利用しやすいでしょう。
なおWeb完結申込を利用する場合、あらかじめ千葉銀行の普通預金口座を持っている必要があります。
対象エリアが、千葉・茨城・東京など一部地域に限定されている点にも、注意しましょう。
千葉銀行カードローンを初めて利用するなら
以上、地方銀行カードローンのメリットや注意点について、解説しました。
借り入れや返済の手間を考えると、借入先は地元の銀行にするのが安心ですよね。
とは言え、地方銀行カードローンには、それぞれ異なる特徴があります。
今回の内容を参考にして、ぜひ自分にピッタリのカードローンを見つけてください。
この記事のまとめ |
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